NHKスペシャル 東日本大震災「動き出した時間~“旧警戒区域”はいま~」・・・
戻りたくても戻れなかった旧警戒区域。線引きが変わって戻れる様になった所でも、商店
などは人口が元に戻るのかどうかで、引越出来るのかどうかと言う大きな選択があります。
工場などは2年4カ月、機械が稼働していなかったので機械そのものが動かない。
稼働したとしても、2年4カ月の時の流れで顧客も流失してしまっている。
大きなリスクです。そのリスクを認めた上で事業を再開出来るのか。。。
重たい選択です。
未だ線量が高い地区の方々は、戻るのかどうかの選択がある。
震災にも壊れないで自宅は建っているのに、新たな地で家を建てるのか。
故郷を捨てる選択は重いですね。
つい先日、海への汚染水流失が公表され、その責任の取り方として東電の社長は10%
減給1カ月が妥当と判断して発表されました。
3兆円の公的資金が入った東電です。
広瀬社長はこの番組を見てどう思うのでしょうか。
元の住まいに戻りたいと言う方々がどんどん減り、それでもなお故郷を守ろうと頑張って
いる方々に東電社長として何と声をかけるのか。
旧警戒区域の方々の戻りたいと言う気持ちを、未だ終息せずと言う事実でもってズタ
ズタにしておいて、東電の良心が決めた処罰の軽さはどうでしょう。
責任感が微塵も感じられません。
その東電が再稼働申請をしても大丈夫なのかとも感じます。
まずはモラルの再構築ではないでしょうか。
再稼働の賛成・反対の判断の前に、東電のモラルハザードをなんとかして欲しいと言う
のが多くの国民の意見ではないかと思います。
壊れっぱなしのモラルならば、担い手を変更しなければそもそも危なくて仕方がない。
与党やマスコミの多くは東電の存続を望んでいるようですが、そう思うならば、意識が
飛んでしまって気絶してしまっている東電をシバキ倒してでも、まずは意識を取り戻させ
なきゃならんでしょう。
その上で、エネルギー問題全般を考え、これからエネルギー割合をどう考えるのかと言
う話しだと思います。
なんかやりきれない番組でした。
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