古代・・・
私は大阪人です。
埼玉県にやってきて、武蔵野うどんには衝撃を受けました。
あの地粉の淡い茶褐色の麺にツルツルと口に入らないうどん 

ゴロゴワで噛むのに疲れてしまううどんに最初は辟易としたもんです 

きっと文明開化の前、縄文時代のうどんはこんな感じだったんだろうなぁ~と言うことで
個人的には『古代うどん』と呼ぶようにしました。
本来のうどんは小麦粉と塩と水を適度なバランスでこねないとダメなんだけど、その塩梅
が昔風なんだなぁ~と。
糧うどんとも呼ばれているとのことで、野良仕事の合い間、疲れた身体には適度な糖分と
腹持ち、そして油分も必要と言うことで、甘い肉汁のつけ麺スタイルが生まれ、そこには
茹で野菜も入る。武蔵野地区は関東ローム層の影響でコメが栽培しにくいエリアの小麦
の作付けを上手に活かす工夫としてコメに負けない腹持ちを工夫したんでしょうね。
さてさて古代うどんですが、慣れてくると強過ぎるコシと小麦が糖に変わり、いつまで経っ
てもお腹が減らないスーパーうどんだと感じるようになり、武蔵野うどんでも甘い肉汁派と
塩味肉汁派があることを知りまして、上記工夫を勘案すると洗練された塩肉汁よりは甘い
本当の野良うどんの方が美味しい事を知りました。
古代うどん=武蔵野うどんは絶品ですのでぜひご賞味あれ。
同様に富士吉田の吉田うどんも古代うどんの代表格。東西の横綱と言うべきうどんです。
なんでも古代がいいかと言いますと、実はそうではありません。
母方の里の三重県にはなんちゃらみかん (敢えてぼかしときます) と言う昔からのみか
んの産地がございます。美味しいからと箱で送って来てくれたのですが、これが古代みか
んなんです 

フルーツに関しては古代モノはダメです。現代農業の進歩、品種改良はなんと見事だろ
うと農業の進歩を実感できるみかんなんです。
まずは冷凍ミカン?と思うほどに皮に指が入らない。剥けないみかん。。。
今のみかんは触れただけでプスッと指が刺さり、皮もネグリジェ(発想が古いかな)の
ようにスルスルと剥けていきましょ。そういうのに限ってめちゃ甘でコクもある。
古代ミカンは突き指しそうなうえに十二単みたいに頑強に剥けないんですよ。
ネグリジェみかんの逆ですから、あじも酸っぱいミカンなんです。夏ミカンかと思う酸味。
冬場のこたつに酸味は合わない。
そのミカンをまた今年も送りつけようとしてくるので、堪忍して・・・
と目下懇願中。

あんな美味しいミカンはよそにはないと言うのですが、紀州みかん、食べたことがない
のかなぁ。



なってしまうのが普通なんです。でもあの三重のミカンは全然手が伸びないから
箱がずっとそこにある・・・。結果、長い間眺められるみかんやなぁ~と・・・。




でと丁重にお断りをしている訳で・・・。



名物に美味いものなしと言いますがその典型なんでしょうね。
いやいや紀州のみかんは美味しいゾ 

和歌山の方、私もそう思います 

長崎、熊本、三ケ日、愛媛・・・。
今のみかんは甘くておいしい。私も大好きです 

古代ミカンが辛いだけ。
果樹はリンゴなどが有名ですが、よりよい品種に植え替えて、高付加価値の品種を
育てておられます。そのご苦労たるや・・・
。

農作物だけは古代はあきませんなぁ。
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