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再建・・・

首里城の火災の復興の件。

あの独特な赤い瓦を焼く職人さんがお亡くなりになられているとのことらしい。

時間をかけて同じような赤い瓦を焼くところらのスタートで、それこそ、その技術

ごと後世に伝承するってのが大事なことでしょう。

もっとも国が管理をしていた時には首里城でのイベントは禁止していたらしいで

すが、今年になって県に管理を委譲して、管理が緩くなり、まさにイベントの準備

をしていたら火事になってしまったと聞いています。原因は不明で只今調査中。

文化財としての首里城を沖縄の方々が望むのであれば、火災の危険性を排除する必要

もあるのかも知れません。場所としての首里城を求めるのであれば、木造じゃなくて

鉄筋コンクリートで作ればいい。

木造でイベントもやりたいと言うのは無理なのかも知れません。

お城は丘の上にあり、そもそも消火活動がしにくい場所ですから・・・。

募金が集まっているようだし、国も再興をしたいと思っているようですが、沖縄の方々

がどう思っているのかをよく聞いた方がいいと思います。

今回の県の管理体制は正しかったのかなぁとは思うんですよ。

何十億の価値がある文化財的なモノなんだと言う意識がどうも希薄だった気もするんです。

焼けてしまって悲しい思いをしたのは全国の方々も同じ思いですが、知事が焼けた原因を

しっかり確認しようとしているのかと疑いたくなるような発言も気になります。

発言が軽すぎる。数十億の財産が焼けちゃったんですよ。焼けたからまた作れ。沖縄のシ

ンボルなんだから・・・。

再建築、再建築と言ってますけど、木造のモノを建てるのであれば、赤い瓦1つとっても

もう焼ける職人さんが居ないんだからね。材木も平成の再築の際だって日本にはないから

台湾で探したと聞いています。きっと十年単位になるでしょうね。30年位はかかるんじゃ

ないかな。

再建を国費でやるのは良いと思うんですよ。

沖縄のシンボルだったと言う気持ちも理解します。

だからこそどうするのか?と言うことですよ。

文化財的な価値のあるお城とか寺社仏閣ではイベントはしちゃいかん。

大阪城の広場なら構わないですよ。あれは鉄筋コンクリートですもん。燃えないもん。

鉄筋コンクリートだと材料探しの時間は不要だから何十年もかからない。

放火は別として、火事なんて誰も起こそうとは思わないです。だけど燃える。

最近は燃えない加工をした木もあるらしいけれど、文化財として昔の工法、木組みを再現

すると言う修復から反れていきます。ならば鉄筋コンクリートだって構わない・・・。

お城ってのは工法・木組みともに特別なものですからねぇ。

全国にある木造の寺社仏閣そしてお城は火災に非常に神経を使っていますよ。

どうするんだと言うことをしっかりまとめるのが知事の仕事だろうと思うんです。

文句を言うだけ、反対だけでは残念ながらダメなんです。

災害が発生した時には強くしっかりしたリーダーが陣頭指揮を執らないと災害が拡大します。

阪神大震災然り、東日本大震災然り。

実行力が問われるんですよ。

沖縄にはしっかりと頑張って欲しいと思います。知事には覚悟があるのかな・・・。

※鉄筋コンクリートを奨めているのでないですよ。念のため。首里城の空間をどう使うのか?

シンボルたる首里城の再建には10年単位の月日も掛かります。よく考えて構造を検討しなきゃ

ねと言うことなんです。

また平成の再築もその過程を踏んでなし得た偉業なんです。その管理が正しかったのかどうか

もよくよく考えないと、また失ってしまいます。

全国には天守のない城跡はたくさんあります。

なるべく税金は平等に使わなければなりません・・・。

 

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