あと10年
13日の震度6強の地震を受けて政府の地震調査委員会は、あと10年余震は続くとの見解を示した、とのことで。
東日本大震災の時には1年は余震に注意しなさい、3年は注意しなさい・・・。10年になり、とうとう20年にな
ってしまいました。
その一方で30年内に〇〇大地震が発生する確率は70%とか公表されている。
これもあてにならないんでしょうね。
ピンポイントな地震予知・・・たとえば今後1週間内にとか3日間内にとか、これが期待されている予知なんだろう
と思うんですよね。経済活動や日々の暮らしを停めてでも避難できる猶予が必要なんだから・・・はほぽ無理なこと
は明々白々で、ならばと『30年来で〇%』と言い出したが、それだって鉛筆なめなめえいやと作った当てモノの世界
ですと言うことでしょ。困るのはその当てモノで保険料が決まり、地域で保険料の格差が出来ているんだけどね。
また地震の対策費にも差がついている。ちょっと間抜けなことが普通に起きている。建築の設計でも地震への備えで
地域差が認められていて、その差が建築コストにももちろん反映されている。まぁ地震予知が出鱈目で、日本中至る所
で大地震は発生すると考えれば、コストはかかれども強い建物を作るってことは良い事なんで、無駄ってことじゃない
んでしょうがね。困るのは低コストで作った弱い建物を作った地域です。
科学者さんは判ったことだけを世に出し、判らないことは言うべきじゃないと武田邦彦さんはよくお話しされていますが
30年で〇%は良い例で、その公表が土台になって間違った制度設計がなされることは罪だと考えておられるのだと思いま
す。判らないことは要請があっても『判らない』と言わなきゃダメなんだと。(新型コロナのワクチンの件でも同様なお話
しを提唱されています)
一度、仕組みを変えて、判っている事実だけをしっかり公表し、地震への備えの再考を促せばいいんですよね。
そうなると『弱い建物』を基準に従って建ててしまった所有者さんは怒るだろうけれど、世の中全体の地震で失う財産と
比べたら砂上の楼閣にこれ以上、建て増しをする愚行は辞めた方が得策な気がする。
覚悟の問題です。
コロナではころころ対策が変わるじゃないですか。同じ命の問題。地震についても間違ったと気づいた時点で正すのが吉
だと思うのですが・・・。
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