訃報
笑福亭仁鶴さんが亡くなられました。
今の上方落語を創って来られた大きなお名前がまたお星さまになってしまいましたわ。
米朝さん、3代目春団治さん、そして松之助さん。仁鶴さんは84才だったそうです。
私が子供の頃・・・昭和50~60年代は大阪のテレビ番組では噺家さんが落語以外のお
仕事・・・タレントさんですね・・・をたくさんしておられたんです。
仁鶴さん、枝雀さん、鶴光さん、三枝さん、小染さん、春蝶さん、文珍さん、朝丸さん
鶴瓶さん、べかこさん・・・。
当時、大阪には落語専門の寄席はなく、難波花月や梅田花月では漫才の方々に交じって
の落語で演ずる時間が短いんですね。テレビでもそうなんですけど、短い時間で演ずる
話芸じゃないので、落語はテレビ等に乗せにくいんですよね。
上方落語はテレビやラジオで顔を売り、名前を売って、そのうえで独演会で人を呼ぶス
タイルで頑張って来られた。頑張り甲斐があったんだろうと思います。
上方落語も世に認められるようになりましたからね。
米朝さんが昔は新聞に上方落語は滅びたと書かれたことがあると話されておりました。
仁鶴さんが果たされた役割は殊にメディアにおいて大きかった。
私も50歳を越えてきているので当然なんですが、子供の頃よく見た方が亡くなられるっ
てのは辛いですね~。ちょっと堪えます。
鶴光さん、文枝さん、ざこばさん、文珍さん、南光さんに鶴瓶さん。
遺された上方落語を頑張って盛り上げてもらいたい。
仁鶴さんは天に居る四天王に堂々と今の上方落語の隆盛を報告できますわなぁ。
6代目松鶴さんが早くに亡くなられたから、仁鶴さんが報告することもどっさりあると
思います。仁鶴さん、お疲れさまでした。
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