身体で感じる美
ジジイになり、関西を離れて暮らすと、京都の紅葉の美しさに改めて惹かれますわ。
大学生活の時にずーっと京都に通ってましたが、夏は暑くて冬は寒い、盆地の嫌な気候やなぁ~とずーっと
思ってました。暮らしにくいところに文化は生まれると言ってしまえばそれまでですが、京都は住むところ
暮らすところではないわなぁ~と。
阪急電車の強すぎるエアコンもあかんねん。夏はクーラーが効きすぎ、冬は暖房が暑すぎて汗かくレベル。
それが京都の外気温を際立たせる効果を生みますんやわ。
先日、イギリスの家族連れのお父さんが京都のお庭に感銘を受けている動画を見たことを書きましたが、今
度はアメリカの学生さんが京都の紅葉に威圧され動けなくなっている動画を見ました。
どちらかと言うと欧米の方々はシンメトリックな自然を管理した庭の美を好むと思ってたんだけど、日本の
庭の美も好んて貰えるんだと驚きました。
京都は先にも言いましたが、冬が寒いんです。寒暖の差が大きくなり、冬は意地悪なほとに寒くなるのでその
分紅葉がきれいに出るんですな。沿岸部にある大都会では寒さが際立たないので暮らしやすいけど紅葉がきれ
いに出ない。紅葉見物に山に行くのはグンと冷え込むから赤や黄に葉が染まりやすいんですな。
外国の方々は紅葉に息を飲むと言うのも、四季の別、特に秋から冬に変わる時期にそれぞれのお国はウンと冷
え込まないんでしょうね~。
まぁそれは暮らしやすい気候とも言えるわけで・・・。観光で見物に来るのには京都は良いのかも知れません
ね~。
そうそう。私が感動したのは龍安寺の鏡容池の紅葉ですわ。
池の大きさが丁度いいのか、鏡容池と言うのは名の通り鏡のように周囲の木々が池に写り込むんです。
龍安寺の石庭は難解過ぎて私には理解が至りませんが、鏡容池の景色には見とれて動けなかった記憶がありま
す。紅葉やカエデ、イチョウがあって格別に紅葉がキレイと言うのでなく、波が立たない池に写り込む自然の
美。京都はやりすぎなところがあるから紅葉の名所ともなると、『赤、赤、赤』となっちゃうからな。
クリスマスの電光ビカビカハウスみたいに見えちゃうこともあります。電光ビカビカハウスも最初の頃は1つ
2つだったんだろうけれど、どんどん買い足していった結果、年月をかけてビカビカハウスになっちゃった的な
野暮な景色に見えてしまいますわなぁ~。
山の麓の織る錦~♬ が、好ましい紅葉な気がします・・・。
でも万人受けするためには、ビカビカハウスの方が・・・『見た』と言う実感があるのかなぁ~。
チャーシュー麺+味玉みたいな美。
食べとるやないか~と言われると困るけれど。
ジジイになって来たから、チャーシューとか味玉は敢えて辞めて、中華そば・・・つまりは華美
過ぎない洗練された美を胃で感じるようになって来た。これを衰えと言うか、洗練されてきたと
取るかはお任せしたいと思いまする。
華美は・・・翌日、胃がもたれるからなぁ~。
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