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脳の栄養

本が売れていないらしい。

昔は電車の中では本を読むってのが主流でしたが、今はスマホだもんな。

スマホで何をしているのかな?と思ったら多くの人がゲームをしているのかな。

本を読めば必ず賢くなるかどうかわからんけど、ゲームはきっと賢くならんでなぁ。

本が好きな人が減ってしまうと・・・小説なんかで頭の中で映像を創る訓練が出来

ない方が増えてしまって、私の好きな『落語』が廃りはしないかとちょっと心配。

と言うのもですね。複数の子供さんに『落語』のDVDを見せましてね。

私が感じたことなんですけど、どうも聡明な子は噺家さんの落語に魅了されるんだ

な。ちゃんと頭の中に映像が浮かんでいるから、ココってところでちゃんと笑って

るんだけど、訓練がなされていない方ってのは常にオッサンが喋っているシーンの

連続で、なんやねん、このオッサン。座ってないで何かしろ!って感じなの。

落語見ているより子供のリアクションみている方が面白かったりして・・・と言う

感じ。

英語落語と言うのも最近は流行っておりまして、これが結構受け入れられるんです

わ。

もう20年も前に亡くなられた枝雀さんも英語落語をやっておられまして、古典落語

を英語に訳しただけではダメなんだそうです。頭の中の像は壊れやすいのでリアルが

求められる。そこには強く宗教観や民族性が繁栄されているんだそうな。

それはお客さんの反応で演者さんには判るんですって。

だから落語って芸は世界に通じるんだけど、全世界一挙放送なんてのは音楽みたいに

は出来ないってことですわ。物理的には出来るけど、各国でバージョンを変えないと

受けないってこと。

映画・映像・漫画は、絵がイメージ作りを助けてくれるけど、落語は個々の脳が頼り

だからなぁ。

冒頭の本の売上が減っている問題。

本が売れないってことは、脳が貧弱な方が増えるってことで、そうなると落語が厳し

くなるのではないかと思うんです。

だからどうしたと言わないでね。脳が貧弱な方々が増えると、ごく一部の脳が達者な

方が重宝されるでしょ。その訓練として落語が活きるんじゃないかと言う・・・。

無理かな。

何をしたらアカンと言うのは嫌で、やっぱり自由が良いんだけど、ゲームばっかりと

言うのは脳に栄養?刺激?が行かないように思うんだなぁ。

本、落語、大事やで~。

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