オーバーツーリズム
イタリアのベネチアでもオーバーツーリズム問題に苦慮しており、観光客が集中する春・夏の期間内
の30日間、日帰りする14歳以上の方から入域税を試験的に課す取り組みを検討しているのだとか。
日本だと京都などはやはりオーバーツーリズム問題に困惑しており、バスなどの交通機関で人が捌け
ないと言った状況にあります。
確かに私も5年ほど前に京都に行った時、外国の方々があまりに多過ぎて観光が出来ずに困りました。
結局、人を避けようと予定にない貴船・鞍馬方面に行ったのですが、そちらでも外国の方々の大声に
辟易とした思い出があります。貴船口からバスに乗らずに移動をズラしちゃえと山道を歩いたのです
が、その山道は当然静かで、貴船に期待したのはこれこれと思ったものです。
川沿いを歩くので心地よかったですよ。
もっとも私もこの時点では旅行者なんですが。バスに満員で乗れないと言うのには困りましたなぁ。
馬籠宿を歩いたり、最近ではお遍路をする外国の方もおられるとのことで、うまく街が許容できる
数に収まってくれれば地域経済にも良い効果があるんだけれど、肝心の旅行者数はなかなか制限
出来ないからなぁ~。孤島などで船や飛行機で来る方の数に自動的に制限が掛からないとね。
日本には文化的な魅力、そして食事も美味しい、しかも安全だからと外国人さんが旅行に来たいラ
ンキングで結構上位にあるらしい。そして目的地が東京・京都だけじゃなくて、大阪や広島、東北
や北海道にも大勢行かれているみたい。
外交・安全保障の観点からも日本を見て、感じてもらう事はとても良い事なんだとは思うんだけれ
ど、一方でその地域の方々の日常生活もね・・・。
その兼ね合いが難しいから『オーバーツーリズム』が問題として取り上げられている・・・。
京都なんかはもう慣れっこなんだろうけれど、国内客だけならなんとかなるけど、外国の方々のプ
ラスアルファ分が大変で、異文化の方ゆえの軋みも出やすい。
冒頭のベネチアは5ユーロ(約790円)の入域税を課すとのことですが、こんな僅かな額では税収のみ
が入って観光客の数を動かす契機にはなりませんね。暮らしと地域経済の糧としての観光客の数か・・
・。本当は地域の暮らしに迷惑が掛からない範囲内で観光客が受け入れられれば地域経済にとっても
観光客にとっても最良なんだろうけれど。一番いい状態で見て、感じてもらうのが『おもてなし』だ
もんね。
う~ん、私ごときでは名案が出て来ませんわ。
日本に絞って考えたら、東京・横浜・名古屋・大阪・札幌・神戸・広島・博多・長崎以外にもいい処
はいっぱいありまっせとPRして、分散してもらうのが良いんだろうけれど。馬籠宿やお遍路なんかは
とても良い。また馬籠宿やお遍路に来られた方の満足度はめちゃめちゃ高いんですって。無二だもん。
当然ですわ。全国のお祭りも楽しいんだって。桜のシーズンのお花見も評判がいい。そしたら紅葉の
季節だって良いんだろうし、ツツジや紫陽花、花菖蒲の時なんてのも良いんだろうね。
入国者を拒めないんだったら『分散』だね。
あっ、そうそう。高野山に行った時に、私は日帰り観光だったんだけれど、外国の方々は宿坊に泊まっ
てもっと心の領域で高野山を体験されている方々を大勢見掛けました。
正直、体裁悪かったですわ。弘法大師さん、私より外国のツアー客さんに肩入れしたくなりますわ。
日帰りで『教え』が判るかいな~と言うてたと思います・・・。
地方行政も税収に直結するふるさと納税の返戻品の吟味よりも、地域の魅力のPRに頑張ればいいん
ですわ。もっとも奈良みたいに日帰り観光客ばかりで、宿泊や食事は京都に持って行かれる問題は
ありますけどね。鹿せんべいは売っても150円とか200円です・・・。奈良は奥ゆかしいんですね。
皆さん、奈良に観光に。泊まっらないとダメでっせ。でも奈良の食べ物が・・・なぁ。
京都や大阪にはうまいもんがゴロゴロあるし。困ったな。お好きに・・・どうぞ。
奈良は更地の名所旧跡が多いねん。駐車場みたいなところに、〇〇跡と書いてあるの。
想像力豊かな私だって困るからね。イメージ出来へん問題が奈良にはあるわ。
なんか知らない間に奈良の悪口言ってるのかな?おかしいな?奈良はいいところなのに。
デジカメが流行り出してから一度も奈良に行ってないから画像もありません。
デジカメが流行る?もう衰退してるで・・・。いつの話しやねんと聞かれたら、私が最後に奈良に
行ったのは40年ほど前になるのかなぁ~。和歌山でさえ、高野山や和歌山市内には5・6年前には
行ってるのになぁ。不思議です。近くて遠い奈良の街。魅惑の奈良。オーバーツーリズムも奈良とは
無縁じゃないかな。混んでないと思うので。ビバ・奈良!
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