でんがな
私は若干、大阪弁がきついと自分でも判っております。
大阪を離れて30年以上、しかもその間ずっと首都圏に住んでいるんですが、なかなかどうして。
大阪弁で通じてしまうから言葉を治す必要に迫られませんでしたからなぁ~。
正確には銀行員時代、3ヶ月ほど大阪弁禁止と上司に言われて標準語にしようと努力した時もあり
ましたけど、その頃は業務を覚えなきゃならない期間だったこともあり、どっちが大事やねん?と
考えると、そりゃあ業務だろう・・・と言うことで。
首都圏に住んでいる間もやはり大阪弁が恋しくなります。そこで愛読書『じゃりン子ちえ』を読み、
また上方落語を聞く生活を過ごしておりますでしょ。桂米朝さんとか桂枝雀さんのDVDを見ながら
ハハハと笑っているんですが、大阪弁はもっぱら上方落語から吸収している毎日を過ごしております
と脳内で勝手に言葉が蒸留されていきますんやなぁ。
さすがに自分のことを『わて』とは言わんけど、会話の中で『ちゃいまんがな』とかが自然に出て
くるようになる・・・。
意識して喋ってないので周りから指摘されないと自身では判らんのですけどねぇ~。ここの書き言葉
も大阪弁が随所に出て来るでしょ。パソコンも学習するのか大阪弁でも漢字の変換は出来ますんや。
大阪弁のいい処は言葉の抑揚、リズム感でしょ。渓流の流れのように若干言葉も早い目でポンポンと
言葉が出て来る。これが大事。首都圏で30年暮らしているうちに大阪弁がきつくなってしまったのか
もしれません。なんせ耳に日常会話が入って来ないもんやから仕方ないわなぁ~。
でんがな・まんがなと漫才師の名前みたいに呼ばれることもあります。
指摘されるまで判らんので困ったもんです。
先日、大阪出身の青年とお話しする機会があり、私は普通に懐かしさを感じながら喋っていたのですが
その場におられた方が大阪ではみんな私みたいな大阪弁を話すの?と凄い質問をして来られまして。
その青年君、私の言葉を『大阪のおじいちゃん』と話している気分になる・・・と言ってくれました。
(>_<) おじいちゃん・・・。確かに初老やけど、まだオッサンのはずやで~。
そりゃ青年は『ちゃいまんがな』とは言わんかもやけど、私の耳ではイケイケに話せてたと思ったんや
けどなぁ~。
う~ん、まぁ仕方がない。もう桂米朝さんや枝雀さんのDVDを見ない訳にもいかんし、じゃりン子ちえ
も読み続けますから。
まぁ純粋培養された大阪弁の語り部だからそのうち、大阪府から国宝じゃなくて府宝と呼ばれるかも
知れませんな。
※知らないお子さんに話しかける機会も多々あるんですけど、今まで会話で困ったことはありませんで。
ちゃんと通じてます。(おそらく)
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