不況、不況という言葉もこれだけ連呼されると、感覚が麻痺して来る。
1万2000円を国から貰ったのだってもうはるか昔の事。記憶のかなたで
定額給付金と言う名称さえ忘れてしまってネットで調べる始末である。
こんな時に、アニメの殿堂に無駄遣いをと耳にしてムッ(怒)としている
のは私だけではないだろう。
こんな無駄遣いをまさかするはずないよね・・・と思うのだが、国会で
は予算が通ってしまっているので、その内工事が始まるのだろう・・・。
こんな愚痴を言って気が済む人はそれでいいのだろうが、ローンを
すでに返済中の人の中には、勤務先からボーナスが減少、又はゼロ
になって困っている人が結構いるのではないでしょうか。
ローンのプランを組む際に、私は極力、ボーナス併用は提案しない
様にしているのだが、(理由は、ボーナスは景気悪化で減額される事
があり、ローンが払えなくなるきっかけの主要因だから。)自分の利益
のみを追求して、購入希望者の事などまったく考えない多くの不動産
業者さんたちに踊らされた方々はこの景気低迷で随分困っていると
耳にします。元銀行員で、ローンの督促等の仕事をしていた時期も私
はありますから、敢えてそんな方々にお話ししておきたいのです。
借りたお金を返せなくなると、銀行の敷居がどんどん高くなって行き
ますが、それはあなたがそう感じているだけの事であって、そのまま
放置してしまうと、ローン担当の銀行員さん達も困ってしまうのです。
放置することは百害あって一利なし。銀行員さん達も悪い人ばかり
ではありません。むしろやさしい人が多いですよ。まずは相談に行く
ことです。リスケジュールと言って、返済が厳しくなった場合、返済の
意志さえ示せば、毎月のお支払金額の減額等の相談に乗ってくれ
ます。景気が良くなった際にまた元に戻せばいいのです。
返済できなくなった原因は、なにもあなたの責任ばかりではなく、
この不況が原因なのです。数年前には、あなかが払っている税金で
その銀行を助けてあげたではないですか。困った時はお互い様。
銀行に相談に行く勇気を持ちましょう。
もうそんな所は越えてしまって、『競売』と言う文字が見えている人
達も諦めないでください。銀行と相談の上、任意売却と言う方法もあり
ます。銀行としっかり話し合いができれば、銀行もある程度損を覚悟で
任意売却に応じてくれる事もよくある事なのです。勝手に諦めてしまう
のが一番良くないのです。
銀行さんに直接相談に行ってもいいでしょうし、敷居が高いと感じるな
らば、当社の様な不動産業者さんに相談に行くこともひとつの方法では
ないでしょうか。(不動産業者さんの中には、自分の事しか考えていない
会社も多いので、よく吟味する事が必要です。ちょっとした質問で確かめ
てみたらいいのかも知れませんね。)
司法書士に相談するのもいいでしょう。弁護士でなくても司法書士さんに
お話しすれば解決の糸口は見つかるはずです。
お金に追いかけられる生活は本当に苦しいモノです。
そのためにも、これからマイホームを手に入れようと思うのであれば、
資金計画は余裕を持って立てましょう。35年は長いですよ。自分のご褒美
としてボーナスは使いましょうよ。余ったお金は繰り上げ返済。そしたら
返済期間もどんどん短くなって行きます。
幸せに、末長く笑顔で暮らしてほしいので、『資金計画』は余裕をもって
プランニングしてください。ボーナス返済は余裕がなくなるプランの場合
が多いので、ボーナス返済を前面に出してくる業者さんはまず疑って
かかりましょう。『ダマシ』のテクニックを満面の笑みで平気で提案して
いる同業者がいかに多いことか。ボーナス返済は否定はしませんが、
選択する場合は慎重な検討が必要なのです。ボーナス併用返済しか
最初から提案しない業者さんは、まず相手にしないことです。
お客さんの顔が、お金にしか見えていない『悪徳業者』ですよ。
安心・安全を、そして幸せを購入するのがマイホーム探しのはずなの
ですから。将来それを失う時限爆弾や地雷をしかけておいて平然と、
笑顔でそんな資金計画を提出する『ヤカラ』はテロリストなんですよ。
私はそんな同業者を許せない。だけど、既にそんな人たちから購入
して困ってしまっているのなら、まずは一人で悩まないで『相談』から
はじめましょう。
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