吉田拓郎さんのラストコンサートで買ったパンフレットを昨日読みました。これまでの事
を振り返りながら、なぜラストコンサートを去年行おうとしたのか・・・そんな事が綴られて
おりました。常に音楽界で何か新しい事をしたい・・・そんな思いで40年間やってきました。
そして病気の後、ツアーを途中で辞めたら関係者に大きな迷惑をかけると言う事にも気づ
かされました。音楽活動は続けるけれども、全国をツアーすると言う事に対する新鮮さが
自分にはなくなったのでツアーは辞めたい・・・と拓郎さんが語っていました。
それでいいんじゃないですかね。ファンは拓郎さんに会いたいと思います。現在はラジオ
で拓郎さんの思いをアルフィーの坂崎さんと一緒に語っています。ちょうど私が参加した
ラストツアーの東京公演がCDになっているのですが、コンサートホールでは病気の事は
あまり感じませんでしたがCDとして聞くとやっぱりところどころしんどそうなんですよね。
肺がんだったから肺を摘出しました。それ故に呼吸器が万全ではないんでしょうね。
拓郎さんは100%で挑めないコンサートはしたくないんですね。大勢の観客を前によっぽ
どのパワーがないと勝てないんですね。
そういえば美空ひばりさんが東京ドームで不死鳥コンサートをした時にはもうあまり歩
けなかったんだそうです。そんなところを微塵も感じさせないで全曲歌われました。さす
がにプロの中のプロだと思いますが、拓郎さんにはまだまだあちらに逝って貰いたくは
ないです。清志郎さんが逝ってしまいましたけれどもまだ呼ばないでね・・・と言いたい
です。サザンの桑田さんも食道がんで治療をするそうです。時代を作って来た偉大なる
ミュージシャンも歳をとるし創作意欲も減退するのだと思います。ただ彼等は存在する
だけでいい。それが時代なんだと思います。
直近の拓郎さんのアルバムの中の曲『がんばらなくてもいいでしょう』じゃないですが、
どっしりと居るだけでいいんだから・・・。(タイトルとは逆に、頑張らなくても・・・と言って
るんですが、自分なりには精一杯やっているんだよ・・・と歌っています。その力が第一
線でやって来れた源なんですよね。)
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