我が管理物件には不良入居者が1名おります。
国交省が制定した不良入居者に対するルールは厳守して、つまりはコンプラを徹底しな
ければ、それは結果としてオーナー様に跳ね返る行為となりますから『できること』と『出来
ない事』を区別して、出来る事を粛々と対応する事になります。
先日の収益物件オーナー様達との新年会でも『不良入居者』対策の話題で盛り上がりま
した。一部管理会社やオーナーさん達が過激な取り立て、督促をやった為・・・ドアの鍵を
勝手に交換したり、部屋の荷物を勝手にどかしたり・・・法律で、貸金業(サラ金)と同様の
督促ルールが制定されてしまいました。
善意同士だと揉め事は起こりません。ただまずは入居者サイドで家賃不払いと言う問
題が起ります。その時の対応にまずは問題があるケースが大半な訳です。無い袖は
振れないと言う事は百歩譲って理解しましょう。ここまでは大半のオーナーも理解します。
問題はここからで債務の履行なく居座ったり、近隣住民に迷惑をかけ続けたり・・・こう
なってはじめて『不良入居者』と言うレッテルを張られる訳です。これはもはや犯罪者で
す。不払いを続ける事で債務額だって膨らみ続けます。それを承知で平気の平左で暮ら
し続けようとする。それがなぜに許されるのか?法的になぜそんな不法行為者を守ろう
とするのか・・・。法的督促により対処する事と法律ではなっているのですが大きな矛盾
です。性善説で出来る部分と、性悪説で対処しなきゃならない事があるはずです。
収益不動産に関しては、それぞれオーナーさん達は不良入居者に苦労しています。
カギの交換は誉められたことではないでしょうが、悪意がある入居者に対してどうしよ
うもない場合だってあると思います。マスコミは不良入居者の悪意を棚に上げて一方的
な報道をし続けた結果の法整備になったのですが、キチンと正義の所在がどうなのか、
法整備をするのであればオーナー側、入居者側と言う区分ではなくて『悪意』を正当に
裁く制度を創るべきであったのですが、役人とポピュリズムのバカ議員が『盗人に追い
銭』法案を創り、法律に携わる業務に携わる人が儲かる仕組みを作ってしまいました。
弁護士や司法書士さん達がグレーゾーン金利のお金を取り戻しますよとセッセと広告
している姿を見て・・・あの法律家さん達の姿は正しいのだろうかと思います。
オーナー、入居者、法に携わる業務をやる人・・・それぞれに職務上、生活上の倫理
感を守って行動する。法律はその倫理感の逸脱に対して適切に裁く・・・それは時には
オーナーを叱り、時には入居者を叱らなきゃアカンはずなのですがネ。
倫理観の逸脱が問題であって、その行為があった時にはそれぞれの立場でもって粛々
と低コスト、短期間でキチンと処理される法律を作ればいいのに、誰も何も言わない。
不良入居者の不良部分には光を当てず、ただ困った人を助けたとマスコミは正義の味
方気取り、法の番人も善悪の判断ではなく事務的な処理のお話しばかり・・・。議員や
役人だって『弱者救済の名のもとに』オーナーさんに生活保護の一端を担わせようとし
ているかの如くシワ寄せを迫る。
なんともおかしな国になろうとしています。
先日の不良入居者の悪事の数々を聞いていると呆れてしまいます。その行為は倫理
上許されるべきものではありませんが、全てオーナーさん達が不利益を甘んじて受けて
おられる。我慢しています。家賃を支払う事と言う事をしない・・・つまりは債務不履行を
した側が一方的に保護される法律を創った人達のセンスのなさ・・・これが性善説、助け
合いの精神を持った農耕民族としての日本の美徳を壊し始めている事になるのだろうと
思うのですが・・・。
そんな気分などマスコミや議員・役人には露ほどもないのだろうなぁ。
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