休憩する所がないので、仕方なく、また吉見総合運動公園管理事務所まで戻ろう・・・
と走りだしました。約10キロの道のりですが、市街地のアップダウンと炎天下の陽射しが
強くて頭がクラクラしてきました。
お尻も痛くなって、いろんな姿勢で10キロの道のりを走りました
ようよう管理事務所について、ポカリスエットを買って飲んで、別にタオルも買って首や
顔、頭を濡れタオルで冷やしていたのですが、気分がどんどん悪くなって行きまして
めまいがしました。
アカン、熱中症かな・・・ しばらくタオルを濡らしに行ったりしていたのですが、視界
がチカチカしてきましたので、やむを得ず職員の方に、気分が悪くなってしまいました
と告げ、横にならして貰いました。
職員さんも驚かれて、『救急車を呼びましょうか・・・』と言って下さったのですが、そこま
でのモノでもないと思います。しばらく横にならせて下さい・・・と話したまではしっかり
記憶があるのですが、心臓の鼓動が激しくなり、呼吸も早くなってしまいまして・・・。
職員さん方が、『とにかく冷やさなきゃ』と、大量の氷を袋に入れて首筋を冷やして下さり、
更に別の氷袋2つを用意して両脇を冷やして下さいました。
足首も冷やさなきゃとタライに氷水を張っていただき足をつけて、おでこにも冷やした
タオルを何度も何度も載せていただいた次第です。
自転車人さん達も心得たものと見えまして、私の意識が遠のく中で、何人もの方が、
いろんな処置をしていただく声が聞こえておりました・・・。
とても親切に熱中症になった私の介抱をしていただきながら、結局2時間半ほど、ここ
でダウンをしていました。
まさかこんな事になるとは思わずに道中の写真を撮ってきましたが、自転車道は繁華
街は一切ないので、休憩する所はほとんどありません。また川岸なので大半が炎天下
です。自転車人の専門の自転車は40キロ位のスピードが出ますので、1時間でかなり
の距離を走れますが、街乗り自転車では1時間程度ではそれ程遠くには行けません
ので、しっかりとルートを作って休憩ポイントを確保しなければダメ。特に夏場は要注意
です
2時間半もダウンした記憶がないのですが、起き上がれる様になったのは16時半でした。
荒川の川岸を走って居たら、いつのまにか三途の川の川岸を走っていたんですね
それにしてもよく吉見総合運動公園管理事務所で倒れた事です。他の場所ならば完全
にアウトでした。救急車なども入れないのでしょうし、氷などで冷やしていただくなんて
事は出来ませんでしたからね。
しっかり休んで下さいよ、最寄りは鴻巣駅ですから、なんなら鴻巣駅まで送ってあげまし
ょうとご親切にお話しいただき、そこから20分ほど、まだ身体を冷やしておりました。
17時ちょっと前になると、意識もしっかりとしてきまして、だいぶんと回復した感がありま
したので、どこまで行けるか判りませんが、地図は持ってますので、しんどくなったら最
寄り駅やバスで帰ります。本当にご迷惑をおかけしました、また介抱いただきありがとう
ございました・・・とお礼を申し上げました。
職員さん達は『また立ち寄って下さい』とお話しいただいた時には泣きそうでした
3つの氷袋はそのままいただき、濡れタオルを泉谷しげるさん風に頭に捲いて、とりあ
えず行ける所まで帰ろう・・・とまた荒川自転車道を今度は南下したのでありました。
荒川は風の通り道なんですね。海側から北に向かって風が吹いているんです。
行きの北に向かう時にはフォローの風ですから気にならないのですが、帰りのアゲンス
トの風の辛いことったらないですね。あまり進まないんですよ。自転車人の21段変速車
はそれでも颯爽と走るのですが、我が流星号は全然ダメなんです さっきまで熱中
症でダウンしていた・・・と言うのもあるのでしょうが、意識はしっかりしていましたし、まだ
行けるかな・・・?大丈夫かな・・・と自問自答しながらの帰路でした。
途中のゴルフ場は既に営業は終了しておりまして、芝のお手入れをするおじさん達が
作業をする姿が見えました。河川敷のゴルフ場は荒川沿いにいくつもあるんですね。
いざとなったらヘルプを言いに行かなきゃ・・・ と思いながら、向かい風の中を自転車
で走ります。川島町・・・ホンダエアポート(桶川市)・・・入間大橋(開平橋)。
開平橋ならバスがあるなぁ~、だいぶん戻ってきたみたい。まだ行けるかな?
ゴミ焼却場の煙突が見え、上尾、さいたま市の清掃局だ・・・と思うと、最後の力も湧い
てきます。上江橋を走って、川越線の踏切を越えた辺りでは指扇から電車に乗って・・・
とも思いましたが、自宅が近づいてくると元気になるんですね。さいたま市内に入った
と言う感動もありました。治水橋下を通る頃にはすっかり夕焼け空でしたが、この辺りは
中州を走りますので風の影響があまりなかったのが嬉しかったです
大宮カントリー、ノーザン錦ケ原ゴルフ場の横を通る頃には元気も出て上々のスピード
で走っておりました。
羽根倉橋から463号に出た頃には日も暮れてしまっていました。
ここから約4キロ・・・。463号の歩道は相も変わらず走り難いので、埼玉大学から県道
215号に入って、芸術劇場の横を走り抜け・・・ついに自宅に帰って来たのでありました。
自宅に帰った段では、熱中症と言う程でもなかったのですが、念のため水風呂に入っ
て身体を冷やしてクールダウンをいたしました。
自転車に乗って居る時には気づかなかったのですが、顔も両腕もアメリカザリガニみ
たいにまっかっかで痛々しい状況になっていました。顔も手も熱を持っています。軽い
火傷ですよね。アイスノンで顔や手足を冷やしながら、今回の無謀なツアーの反省を
した次第です。
荒川自転車道は本当に気持ちよく自転車が走れる自転車道なのですが、ずっと
炎天下の中を走らなきゃダメな事と、繁華街やコンビニなどが周りにはないので、都度
ポイントを決めて、荒川自転車道から定期的に反れて、休憩ポイントを目指すこと。
行ったら帰らなきゃダメなので、体力を過信することなく、無理をしないで帰る事。
ココがゴール?とガッカリするほどのゴールしかないのですから、終着点なんて目指さ
ない
ダウンする前を思い起こすと・・・
①まず目線が動かなくなり始めます。そうなるとかなり疲れているのでしょう。
②そうなってからポカリなどを飲んでも間に合わない。倒れた際に自転車人が言ってま
したが、冷たいポカリは気持ちが良いのですが、吸収は悪いんですって。常温のモノが
良いそうです。
③塩分補給を忘れない事。お味噌汁がイイなんてお話しも意識が薄れる中でお話しさ
れておりました。
④いよいよ熱中症が進行すると、呼吸が浅くなり、心臓がドクドクなります。ハーハー
する様になります。
⑤視界がチカチカして、焦点が合わなくなります。めまいです。
ここで職員さんに『気分が悪い』と告げまして、見事な介抱をしていただいたので幸い
にして事なきを得ましたが、一歩間違えば大変危険な事です。
猛省をすると同時に、自転車道を走るのは心地が良いのですが、自分に合ったルート
を作ろう・・・と決めたのでありました。
吉見総合運動公園・管理事務所の皆さま、並びに通りがかった自転車人の皆さまには
本当にお世話になりました。心よりお礼を申し上げると同時にお詫びする次第です。
自転車道は信号などがなく、本当に気持ちよく走れます。
無理なく、また夏場は熱中症にしっかり留意して走りましょう
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